畑から掘り出したその姿は、生姜によく似ています。花は、ひまわりを小さくしたような黄色。
名前に「芋」とつきますが、じつはイモの仲間ではありません。
北アメリカからやってきて、日本の食卓に静かに定着してきた菊芋について、まとめました。
菊芋とは、どんな植物か
菊芋(キクイモ)は、キク科ヒマワリ属の多年草です。学名を Helianthus tuberosus といい、ひまわりの仲間にあたります。夏の終わりから秋にかけて、背丈2〜3メートルほどに育ち、菊に似た黄色い花を咲かせます。この花の姿から「菊芋」という名前がつきました。
収穫するのは、地中にできる塊茎(かいけい)の部分です。生姜のようにごつごつとした形をしていて、掘り出したばかりのものは薄い茶色をしています。
ジャガイモやサツマイモとは違います
「芋」という字がついていますが、ジャガイモ(ナス科)ともサツマイモ(ヒルガオ科)とも、植物としてはまったく別のグループです。
いちばんの違いは、含まれている成分です。ジャガイモやサツマイモの主成分はデンプンですが、菊芋の塊茎にはデンプンがほとんど含まれていません。代わりに多く含まれるのが、イヌリンという水溶性食物繊維です。
| 菊芋 | ジャガイモ | サツマイモ | |
|---|---|---|---|
| 分類 | キク科 | ナス科 | ヒルガオ科 |
| 主な成分 | イヌリン (水溶性食物繊維) |
デンプン | デンプン |
| 食べる部分 | 塊茎 | 塊茎 | 塊根 |
日本にやってきたのは、江戸時代の終わり
菊芋の原産地は北アメリカです。もともとは先住民が食用として栽培していた植物で、ヨーロッパには17世紀ごろに伝わりました。
日本に入ってきたのは、江戸時代の末期。当初は家畜の飼料として持ち込まれたと伝えられています。その後、栽培のしやすさから各地に広がりました。土地を選ばず、放っておいても増えるほど生命力の強い植物です。
食用として注目が集まったのは、戦中・戦後の食料が乏しい時期でした。やせた土地でも育ち、収穫量も多いことから、各地で栽培されました。その時代を知る方のなかには、菊芋と聞いて当時を思い出される方もいらっしゃいます。
その後しばらく忘れられていた菊芋が、近年ふたたび注目されるようになりました。理由は、イヌリンという成分にあります。
イヌリンという成分について
イヌリンは、水溶性食物繊維の一種です。果糖(フルクトース)がいくつも鎖のようにつながった構造をしています。
菊芋のほか、ゴボウ、チコリ、タマネギ、ニンニクなどにも含まれていますが、菊芋はとくに含有量の多い食材として知られています。
水に溶ける食物繊維です
食物繊維には、水に溶ける「水溶性」と、水に溶けない「不溶性」の2種類があります。イヌリンは前者にあたります。
水溶性食物繊維は、水分を含むととろみのあるゲル状になる性質を持っています。菊芋の粉末を水に溶かしたときに、わずかにとろみを感じるのはこのためです。
阿蘇山麓で育てた、無農薬の菊芋
エヌ・ピー・アイでお届けしている菊芋は、熊本県・阿蘇山麓の畑で育てたものです。
阿蘇の大自然のなかで、有機肥料と清らかな天然水を使い、農薬を使わずに栽培しています。菊芋はもともと生命力の強い植物なので、余計な手を加えなくても育ちます。その性質を活かした栽培です。
収穫した菊芋は、加工の方法によって、粉末・粒・チップスの3つのかたちになります。添加物や保存料は一切使用していません。
菊芋は、どうやって食べるのか
菊芋についてお問い合わせをいただくなかで、いちばん多いのが「どう食べればいいのか」という質問です。スーパーで見かけることも少なく、料理の仕方が知られていない食材だからだと思います。
生の菊芋の場合
生の菊芋は、皮ごと薄くスライスしてサラダにしたり、きんぴらや天ぷらにしたりして食べられます。生のままだとシャキシャキとした食感で、加熱するとホクホクとした食感に変わります。味にクセは少なく、ごぼうに近い土の香りがあります。
ただ、生の菊芋には扱いにくい面もあります。
- 収穫時期が秋から冬に限られ、通年では手に入りません
- 皮が薄く凹凸が多いため、泥を落とすのに手間がかかります
- 日持ちがせず、乾燥にも湿気にも弱いため保存が難しいです
毎日続けて食べたい場合、生の菊芋だけでは現実的に難しいところがあります。加工品は、この点を解決するために作られています。
加工品なら、季節を問わず続けられます
粉末、粒、チップス。それぞれ、使う場面が異なります。
| タイプ | 使い方 | こんな方に |
|---|---|---|
|
粉末パウダー 200g |
水やお湯に溶かす。味噌汁、カレー、ヨーグルトに混ぜる | 料理に使いたい方 量を加減したい方 |
|
粒タイプ 錠剤 90g |
1日6〜12粒を水と一緒に。そのまま噛んでも | 計らずに続けたい方 持ち歩きたい方 |
|
チップス 250g |
そのままつまむ。炒る。サラダや味噌汁に | 噛んで食べたい方 間食を変えたい方 |
はじめての方には、料理にも飲み物にも使える粉末タイプが選ばれています。続けるのが苦手な方には粒タイプ、おやつ代わりにしたい方にはチップスが向いています。
よくあるご質問
Q. 菊芋はどんな味がしますか
ごぼうに近い、ほのかな土の香りがあります。自然な甘みがあり、苦味やクセはほとんどありません。乾燥させたチップスは、干し芋とごぼうの中間のような味わいになります。
Q. 「キクイモ」と「菊芋」は同じものですか
同じものです。表記が違うだけで、どちらも同じ植物を指します。英語では Jerusalem artichoke(エルサレム・アーティチョーク)と呼ばれます。
Q. 1日にどれくらい摂ればいいですか
粉末タイプは1日10g、粒タイプは1日6〜12粒を目安としています。食物繊維を多く含むため、はじめは少量から様子を見ながらお試しください。
Q. 加熱しても大丈夫ですか
粉末は味噌汁やスープ、カレーなどの加熱調理にもお使いいただけます。チップスはフライパンで乾煎りすると、香ばしさが増します。
Q. 薬を飲んでいますが、一緒に摂れますか
通院中・服薬中の方、妊娠中・授乳中の方は、念のためかかりつけの医師にご相談ください。


菊芋効果 粉末パウダー 200g
菊芋効果 粒タイプ 錠剤 90g
菊芋チップス 250g







